こんにちは、ふく屋のきものアドバイザーの油井です。
2月19日は二十四節気の一つで雨水という節気です。空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころを意味しているそうです。
雛人形はこの雨水に飾り、啓蟄という節気にしまう慣わしとされております。
ふく屋の雛飾りもこの日に飾りました。何年もこのようにしております。
この雛飾りは20年前に着物の作家さんが作ったものです。
河田満智子さんと言いまして平安時代の衣裳監修を専門でなされた方です。その作家さんが研究のすえ「平安王朝襲色目」という色の色調のコーディネートを考案されました。この日本人に合った色調を何枚も重ね合わせ十二単にしたのがふく屋に飾ってある雛人形です。
殿さまとお姫様といった煌びやかな衣裳ではありません。豪華ではなくどことなく優しい感じのする雛飾りです。
作家さんは既に着物制作業をやめており、もう二度とこのような雛飾りを製作することはありません。
素敵な雛飾りです。是非ふく屋にお立ち寄りの際にはご覧になって下さい。